第2話「出会い」
あれから3度の悪魔の流出があった
今も街には悪魔がいる
悪事を働かせる者
善意をもって人々と接触しようとする者もいた。
だが、大体の者達は人間によって殺されたか、
今もどこかで囚われているか、
どちらにせよ人間は悪魔を恐れ、
悪魔たちの声に耳を傾けようとはしない。
人間と悪魔の関係は変わってはいないのだ。
―――西の街 リバウティ―――
この街は昼は穏やかに人間が暮らしている
だが、夜になれば一変して
悪魔が行動を始める
その時間は人間達は身を潜めている
しかし時には、
そのことを知らない者もいる・・・
タッタッタッ
?「はぁっ・・・はぁっ・・!」
雨の降る日に一人の少女が傘もささず、
必死に走る
後ろには悪魔が二体、
少女を追いかけていた。
ガッ
少女「うあっ!?」
バシャッ
少女「う、うぐ・・・」
少女はつまずいて転んでしまう
それに悪魔たちが近づく
悪魔「見~つけたっ!人間さん!」
一体の悪魔は腕から刃物を生やして、
少女に襲いかかった
少女も感念して思いっきり目を瞑った
だが、何も起きない
少女はゆっくりと目を開ける
目を開けた先には一人の青年が悪魔を倒していた
悪魔2「てめぇ!!」
もう一体の悪魔が後ろから攻める
ゴッ!!
青年は後ろを向く勢いで
悪魔の顔面を殴り、倒してしまう
悪魔はピクリともしない
青年は少女に近づく
少女は「今度はこの人に襲われる」と思っていた
少女が怯えていると、
青年は少女の前に手を差し伸べた
少女「・・・え?」
青年「大丈夫か?」
少女は青年の行動に唖然としてしまう
青年「そのままいる気か?
風邪引くぞ?」
少女「え・・・、あ、う、うん・・・?」
少女は戸惑いながらも、
青年の手をとった
To be continued...